主催: 一般社団法人日本物理学会
会議名: 2016年度日本物理学会秋季大会
開催日: 2016/09/13 - 2016/09/24
秩序型ReO_3_構造をもつ!LaTeX$MN$F_6_はダブルペロブスカイト型フッ化物!LaTeX$A_2BM$F_6_から!LaTeX$A$サイトを除いた構造をとる。この構造は隙間が大きく、格子が不安定であるため歪みやすい。また、3d遷移金属イオン!LaTeX$M$は面心立方格子に並んでおり、スピンが幾何学的フラストレーションを有するため磁気秩序の形成が抑えられている。さらに、!LaTeX$M$として多くのイオンをとることができ、広く軌道状態が異なる化合物が存在する。以上3種の自由度が協同的に働くことによって、本系は多様な物性を示すことが期待されるが、物性の報告は少ない。発表では、!LaTeX$N$=Zr, Hfの化合物群に関して合成および物性を報告する予定である。