超伝導単一量子渦にかかる力IV

抄録

超伝導の量子渦にかかる力がローレンツ力とマグナス力かという論争が長年にわたって存在していた。 本講演では過去三回の発表に引き続き、Gorkov-Kopnin(1973), Dorsey(1992)による時間に依存するギンツブルグランダウ理論（ＴＤＧＬ）に加えて一般化されたＴＤＧＬ理論(Watts-Tobin et al 1981)に基づくフラックスフロー理論を再検討し、いわゆる「ローレンツ力」について、磁場進入長が有限の場合には、流体力学的な力と電磁気学的な力が同等に寄与する場合があることを示す。charging効果も取り入れた場合にこれまでの結果を一般化する。