日本物理学会講演概要集
Online ISSN : 2189-0803
ISSN-L : 2189-0803
セッションID: 18pD51-9
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13C-NMR法によるλ-(BETS)2GaCl4の反強磁性揺らぎの研究
小林 拓矢河本 充司
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抄録

!LaTeX$\lambda$-(BETS)_2_GaCl_4_はFFLO超伝導相やd波の超伝導対称性が報告されている非従来型の超伝導体である。超伝導メカニズムを解明するためには、まず超伝導転移温度以上における常伝導相の電子状態を調べることが必要である。しかしこれまでのところ、それを明らかにする適切なプローブがなかった。本研究では、BETS分子の中心の炭素を^13^Cに置換した試料を作製し、^13^C NMR測定を行った。その結果、およそ90K以上に反強磁性ゆらぎがあることを発見した。

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© 2017 日本物理学会
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