ランジュバン計算によるmulti-chance fissionの研究

抄録

多核子移行反応による^18^O+^238^Uの実験データに対してU領域を中心に理論計算を行った。その際、multi-chance fissionの考えを参考に計算結果に対し中性子蒸発による補正を行い、中性子蒸発が核分裂片質量分布に与える影響を調べた。その結果、補正を行う前と後では、後の方がより実験値を再現できており、高励起状態の質量分布が二山になるのはshell dumping energyなどの影響ではなく、中性子蒸発によるものでありmulti-chance fissionという考えが重要であるという結論に至った。