トポロジカル絶縁体における動的スピン磁化率

抄録

近年、トポロジカル絶縁体と通常の絶縁体を区別する非接触型の実験的手法として，電子スピン共鳴による動的スピン磁化率の観測が有効であることが中村らによって指摘されている。本講演では，この手法を今まで議論されてきたスピンが保存するKane-Mele模型のほかに、Bernevig-Hughes-Zhang（BHZ）模型や、Rashba型スピン軌道相互作用のあるKane-Mele模型、エッジのあるKane-Mele模型に対しても応用したので、その結果を報告する。