日本物理学会講演概要集
Online ISSN : 2189-0803
ISSN-L : 2189-0803
セッションID: 18pC22-6
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固定反応閾値モデルの再考とアリの採餌行動への適用
門田 莉歩山中 治粟津 暁紀白石 允梓西森 拓
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抄録

アリの集団採餌行動には、i)餌の発見による仲間の動員やii)採餌頻度に見られる個体差などの現象が見られる。本研究では、ii)を説明できる機構を持つ反応閾値モデル (Bonabeau et al. 1996) について理解を深め、その特徴を利用してi), ii)を同時に再現する数理モデルを探索した。その結果、従来のモデルとは異なり、コロニーまたは個体としての空腹度ストレスは重要でなく、巣の外に餌があるか否かを知らせる情報が、採餌における決定的因子であることが示唆された。

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© 2017 日本物理学会
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