理学療法教育
Online ISSN : 2436-8008
実践報告
Knowledge-to-Action frameworkの概要とKnowledge-to-Action frameworkを用いた実践報告
合田 秀人岩井 浩一
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2023 年 3 巻 1 号 p. 3_37-3_43

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抄録

本報告では,Knowledge Translation(KT)の概念的枠組みの1つであるKnowledge-to-Action(KTA)frameworkの概要について述べること,地域理学療法実践者を対象に我々が実施したKTA frameworkを用いた一連のKT研究について報告することを目的とする。
KTA frameworkはKnowledge CreationおよびAction Cycleで構成されること,さらにそれぞれの段階がどのような役割を果たすかについて概要を述べた。KT研究については,KTA frameworkに準じて研究─実践間のギャップを特定し,評価指標の使用を妨げる要因に対する介入を行うことで,評価指標の使用が増加し今後の課題を抽出することもできた。KTおよびKTA frameworkを用いることで,研究成果に基づく知識を効果的に実践の場に普及させることができると考えられる。

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© 2023 日本理学療法教育学会
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