抄録
理学療法士をはじめとするセラピストが,現場で3Dプリンタを使う報告が散見され始めてきた。一方,3Dプリンタを使うには,3Dモデルを作成するソフト(3DCAD)の使い方を知る必要があるが,卒前・卒後ともにこれを扱う教育手段は明らかでない。以上より,筆者の所属する函館市医師会看護・リハビリテーション学院では,卒前教育として3DCADの使い方を学ぶ演習を講義で展開している。対象は理学療法学科・作業療法学科の2年生で,前期開講科目の一部で行った。用いたソフトはTinkercadで,学生は3DCAD上で図形の足し算(結合)・引き算(穴あけ)を行う基本操作を学んだ。また,基本操作の理解度調査を行った結果,多くの学生で理解度が高い傾向を示した。この結果により,3DCADの使い方を体系的に学べる卒前教育の基礎を提案できたことが示唆された。