日本予防理学療法学会雑誌
Online ISSN : 2436-9950

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リハビリテーション実施中に転倒した事例の特性:インシデントレ ポートを利用した調査
太田 幸將 宇田 和晃髙橋 静子彦田 直宮越 浩一
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: JPTP-D-23-00005

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抄録

【目的】リハビリテーション実施中に転倒した事例の特性と歩行練習中の転倒状況を明らかにすること。【方法】2016 要旨 年4 月1 日~2020 年8 月31 日にリハビリテーション実施中に転倒した患者の年齢,診療科,対応療法士の経験年数,練習内容,インシデントレベルを調査した。歩行練習中の転倒に関し,方向・要因・介助方法を調査した。また対象期間内のリハビリテーション処方数・実施時間を調査した。【結果】438,593.7 時間の実施のうち転倒は124 件であった。転倒発生率は65 歳未満で0.43/1,000 人・時間,65 歳以上で0.25/1,000 人・時間であった。診療科は血液腫瘍内科で0.47/1,000 人・時間,療法士の経験年数は1-3 年目の0.37/1,000 人・時間で最大であった。歩行練習中の転倒は,前方,躓き,監視で多かった。【考察】転倒特性を明らかにすることで,転倒予防に役立つ可能性がある。

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© 2023 一般社団法人 日本予防理学療法学会

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