論文ID: JPTP-D-25-00002
【目的】理学療法終了後の地域在住変形性膝関節症患者における経過について報告は少ない。本研究では理学療法終了時と終了後6ヶ月時の臨床スコア・身体機能を比較し,その推移を調査した。【方法】理学療法終了時・終了後6ヶ月時に質問紙の回収と身体機能の測定ができた地域在住女性15名(69.2±7.5歳)を対象とした。質問紙では臨床スコア・運動習慣を確認し,身体機能は可動域・柔軟性・筋力測定を実施した。統計学的処理は理学療法終了時と終了後6ヶ月時を比較するため,正規性の検定後に2群間比較,効果量の抽出を実施した。【結果】終了後6ヶ月時に疼痛・日常生活動作に関する臨床スコア、膝伸展筋力・股関節外転筋力が有意に低下した。【考察】理学療法を終了した地域在住者は終了時と比較して臨床スコア・身体機能が低下を示すため,定期的な機能測定の重要性が示唆された。