「目的」本研究の目的は、高齢者のサロン活動への参加が「互助」の推進に有効であるかを検討することである。 「方法」対象は平成30年6月実施のサロンに参加された地域在住高齢者33人とし、サロン参加開始前後の生活状況に関する無記名アンケートを実施した。 「結果」参加者の平均年齢は79.4(SD=5.51)歳であった。サロン参加前に比べ、「外出頻度」、「親しい友人の数」が「増えた」と回答した人はそれぞれ36.4%、57.6%であった。一方、「主な生活場所」「自宅での役割」などの項目では「変わらない」と約6割の人が回答した。 「結論」サロン参加は、生活状況を維持するだけでなく、新たな出会いの場、人間関係づくりの場として機能している可能性が示唆された。そのためサロン活動への参加は地域包括ケアシステムにおける「互助」の推進に有効ではないかと考えている。