理学療法の臨床と研究
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活動報告
高齢者のサロン活動への参加は互助の推進に有効か?
松本 拳斗 徳森 公彦山崎 貴博伊藤 美和
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2021 年 30 巻 p. 119-125

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抄録

「目的」本研究の目的は、高齢者のサロン活動への参加が「互助」の推進に有効であるかを検討することである。 「方法」対象は平成30年6月実施のサロンに参加された地域在住高齢者33人とし、サロン参加開始前後の生活状況に関する無記名アンケートを実施した。 「結果」参加者の平均年齢は79.4(SD=5.51)歳であった。サロン参加前に比べ、「外出頻度」、「親しい友人の数」が「増えた」と回答した人はそれぞれ36.4%、57.6%であった。一方、「主な生活場所」「自宅での役割」などの項目では「変わらない」と約6割の人が回答した。 「結論」サロン参加は、生活状況を維持するだけでなく、新たな出会いの場、人間関係づくりの場として機能している可能性が示唆された。そのためサロン活動への参加は地域包括ケアシステムにおける「互助」の推進に有効ではないかと考えている。

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