2022 年 32 巻 1 号 p. 26-29
【目的】飼い犬の看取り経験が飼い犬に対する健康管理や動物に対する理学療法(以下、動物理学療法)の考え方に影響するか調査すること。 【方法】犬を飼育している100名を対象にアンケート調査を実施した。調査項目は、飼い犬の看取り経験、飼い犬の健康管理で気をつけていること、動物理学療法の認知度、実施経験、必要性、実施希望であった。 【結果】70名から回答を得られ(回答率70%)、飼い犬の看取り経験のある者は24名(34.3%)であった。飼い犬の健康管理では、看取り経験のある者が食事や皮膚や爪の管理に配慮している傾向があった。動物理学療法の認知度、実施経験は看取り経験の有無によらず低かった。動物理学療法の必要性、実施希望は看取り経験のある者に多くみられるという結果になった。 【結論】本調査結果から、飼い犬の看取り経験がある場合、飼い犬の健康管理や動物理学療法に配慮する傾向がみられた。