抄録
骨格筋量は、身体機能および日常生活活動と関連する。骨格筋は加齢、疾病や不活動など様々な条件によって萎縮するが、近年ではサルコペニアが様々な団体から定義されており、骨格筋の萎縮自体が病態として注目されてきている。従来、骨格筋量の簡便な指標として四肢周径が評価されてきたが、近年では科学技術の進歩によって医用画像などの様々なモダリティによって骨格筋量が評価できるようになってきた。それぞれの評価手法の利点や欠点を理解し、各施設の利用可能状況を踏まえて、骨格筋量を評価していく必要がある。骨格筋量の評価ありきで評価を進めると個々の患者が目指すべき理学療法の目標がぼやけやすいので注意すべきところであるが、骨格筋量がある一定の閾値以下になると身体機能やADL の低下に影響することは事実なので、理学療法士として評価を適切に実施可能になるべきである。