本講演では,褥瘡の予防と治療効果の向上を目的とした「予防的スキンケア」の重要性を説明した。予防的スキンケアとは,皮膚のバリア機能を維持し,健やかな状態を保つケアを指し,皮膚の構造や機能への理解を基に実施される。具体的には「皮膚の清潔保持」「乾燥からの保護」「刺激物からの防御」「ドライスキンへの対応」の4点があげられる。これらは皮脂膜や角質層の保護,pHの調整,適切な洗浄剤の選択,保湿剤や保護クリームの使用により実現される。スキンケアの実施には皮膚の正常・異常状態を見極めるアセスメント力が求められ,看護師が主体的にケアを提供することが可能である。