日本褥瘡学会誌
Online ISSN : 2760-1986
Print ISSN : 1345-0417
教育講演
足を守るためのフットケア―観て触れるアセスメント文化構築に向けて―
間宮 直子
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2026 年 28 巻 1 号 p. 5-10

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抄録

 日本は超高齢社会を迎え,高齢者や認知症患者,糖尿病患者の増加に伴い,足部に問題を抱える人も年々増加している。爪変形,角質増殖,皮膚脆弱性,浮腫,末梢神経障害,末梢動脈疾患(LEAD)などの病態は,歩行障害,転倒,潰瘍,感染,下肢切断にも移行しうる大きな問題である。これらは初期徴候の段階で発見し適切に介入することで重症化予防につながるため,看護における日常的かつ継続的なアセスメントがきわめて重要となる。本稿では,足トラブルの主要な誘因を取り上げ,爪・皮膚・血流・感覚障害などの側面から多角的に整理するとともに,予防的フットケアの実践および教育の枠組みを提示した。フットケアは,転倒予防,創傷悪化防止,生活の質向上に寄与するケアであり,看護師が主体となって「足を観て触れる文化」を広げることが求められている。

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© 一般社団法人日本褥瘡学会
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