抄録
要約精子の集団運動力を客観的に計測するために著者らが試作した装置を用いて実験したところ,次の結果を得た。
1)本装置を用いた場合,shearingによって精子の運動を規制し,これを解く場合に復活する能力(R.T.)を測定することによって精子活力を計測することができることがわかった。
2)R.T.の測定には用いた精子数の間には有意差がみられないことがわかった。但しR.T.を記録紙で読みとる点では1~2億精子/mlあたりが適当と思われた。
3)用いたshearingの回転数はR.T.に対して有意差をもたらされないことがわかった。
4)肉眼的測定値とR.T.との間には極めて高い負の相関々係γ=-0.826が検出された(P<0.01)。これによって,本装置は精子活力をR.T.で求めることにより数字的に示すことができる。