ICR-JCL系未経産マウスを270匹用い,高たん白食投与による性周期におよぼす影響を検討した。ウシのMilk Caseinを主なたん白源に,70%Caseinからなる高たん白食(3.62kcal/g)および24%Caseinからなる標準たん白食(3.61kcal/9)を, pair-feedingで,28日間投与した。
1) 高たん白食投与は,性周期を延長しなかった。2) 高たん白食投与により,発情前期と発情休止期の間に,有意(P<0.01)な負の相関(r=-0.974)を認めた。すなわち,高たん白食投与は,投与日数の増加とともに,発情前期が延長し,それだけ発情休止期が短縮する傾向があることを認めた。