環境技術
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第5回IAWPRC国際水質自動制御計測ワークショップの概要横浜&京都―7/26~8/3 (1990)
M.W. Barnett
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1990 年 19 巻 11 号 p. 674-679

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抄録

これまでの全ワークショップにおいて, 信頼性のある有効なデータを得ることが, ICAシステムのために重要性であることが, 一般的に認識されてきた.今回のワークショップもまた, 多くのアプリケーション指向の論文がこの点を強調しており, またセンサーの開発が, 発表された成果の主要部分であった.適合な時期にデータを利用可能にする通信および遠隔測定システムも益々複雑になってきている.さらにデータのより高い次元での処理に対するニーズが認識されており, 増大するデータを利用するために, どうすれば“統合化された”システムが開発されるかについて多くの論文が取り組んでいた.こうして, ほとんどの研究が技術の向上にしのぎを削ってきたので, 今ではエキスパートシステムの開発も活発になっている.これと関連して, ICAシステムの中の人間的要素の重要性も認識されている.この結果, 他の新しい分野が成功を収めたICAシステムのアプリケーション中の人間的要素の研究もなされている.将来, 特にICAシステムが複雑になるにつれて, これらの分野が, もっと注目の的になることを期待する.ICAの役割は, 水システムをより安定に, 効率的に, そして経済的にという任務を達成しながら発展し続けるのである.

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