環境技術
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環境アセスメントにおける野鳥の評価方法 (その2)
中嶋 雅孝岡部 求美内田 唯史
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1998 年 27 巻 2 号 p. 157-164

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抄録

環境アセスメントにおける生態系の評価は, 定性的な手法によるものが多く, 定量的な検討はほとんどなされていない.ここでは, 開発に伴う生態系評価の重要性から, 都市空間にあってシンボル的な存在であり, 生態系の上位に位置する野鳥への影響を定量的に予測する手法の提案を行った.本研究は, 前報で述べた開発に伴う野鳥の生息域の消滅の程度を定量的に評価する1次的影響評価手法に加えて, 野鳥の生息において不可欠な採餌場の消滅が野鳥の生息状況に及ぼす影響を定量的に予測・評価する2次的影響評価手法を新たに示したものである.本手法では, 開発に伴い消滅する野鳥の餌生物量と野鳥の生息に必要な摂餌量を算定し, 1次的影響評価結果と合わせて, 開発が野鳥の生息状況に及ぼす影響を定量的に判断することができる.このため, 開発の計画時や事業実施において求められる環境影響予測やミティゲーションの程度を定量的に検討することができるとともに, 今までの定性的評価から, より定量的で有用な情報を得ることができる.

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