環境技術
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農地土壌の窒素・リン流出ポテンシャルに関する研究
史 秀華エルキン ユヌス浮田 正夫樋口 隆哉今井 剛深田 三夫
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2004 年 33 巻 1 号 p. 71-82

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抄録
農耕地土壌の窒素・リンの流出特性について調査研究を行った.湛水期の水田間隙水中NH4-N濃度は深さ10cmの土層で最高であった.NO2, 3-Nは収穫後に濃度が高くなるが, 下層90cmでは概ね1.0mg/l以下であった.裏作を行っている水田ではNO2, 3-Nが高濃度で検出されたが, 水田は一般に地下水の硝酸性窒素汚染にあまり寄与しないことが分かった.降雨時の農地流出水中の土壌粒子のメジアン径は10μ以下であった.表面流出水のリンは0.22μ以上の微粒子画分に多く含まれ, 1μ以上の粒子のリン濃度は, 水田で5.5mg/g, 畑地で3.9mg/gと大きかった.富栄養化要因として, リンを蓄積した農地土壌微粒子の流出に注意を払う必要があることを指摘した.
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