環境技術
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けい光X線分析法による汚でい、燃えがら中のクロム, マンガン, ニッケル, 銅の定量
武藤 博昭田上 四郎
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1978 年 7 巻 8 号 p. 786-790

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抄録

汚でい, 燃えがらの中のクロム, マンガン, ニッケル, 銅の同時かつ迅速な定量法としてけい光X線分析を試みた.試料を酸分解したのち水酸化鉄共沈法を利用し目的元素を捕集したのち, メンブランフィルターを用いてろ過することにより鉄を主成分とするフィルターケーキを作成しけい光X線分析を行った。pH10, 鉄量1000μgで共沈捕集した場合, 2~100μgのクロム, マンガン, ニッケル, 銅が同時に定量できた。フィルターケーキ中に各金属50μg含有する場合の変動係数はクロム1.5%, マンガン3.5%, ニッケル2.3%, 銅0.8%であった.
本法を実際試料に適用したところ原子吸光法で得た値とよい一致を示した.

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