日本放射線影響学会大会講演要旨集
日本放射線影響学会第51回大会
セッションID: AO-5-2
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DNA損傷・修復
ヒトRAD6-RAD18によるPCNAのモノユビキチン化反応の分子機構
*増田 雄司神谷 研二
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抄録
複製後修復経路は様々なDNA損傷に対する生体防御機構の一つである。複製後修復経路の一つである損傷乗り越えDNA合成経路は、損傷特異的なDNAポリメラーゼが複製型のDNAポリメラーゼと置き換わることでDNA複製を回復する。このポリメラーゼ交換反応は、E2-E3ユビキチンリガーゼ複合体であるRAD6-RAD18によるPCNAのモノユビキチン化により制御されると考えられている。実際に、RAD18遺伝子を欠失したヒト培養細胞では放射線に対する感受性を示すことから、複製後修復経路は放射線に対する生体の防御に一定の役割を担っていると考えられる。本研究では、精製したタンパク質による再構成系を用いて、RAD6-RAD18によるPCNAのユビキチン化の分子機構を解析した。その結果、RFCにより二本鎖上にロードされたPCNAがユビキチン化の標的となることが明らかとなった。
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© 2008 日本放射線影響学会
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