抄録
京都大学放射線生物研究センターは、放射線影響研究の推進のために、昭和51年に設立された、大学間では唯一の全国共同利用施設である。設立時には放射線システム生物学研究部門の一部門のみであったが、昭和53年に突然変異機構研究部門、昭和58年に晩発効果研究部門、平成13年にゲノム動態研究部門が設置されることにより、現在の4部門制の形となった。放生研は全国共同利用施設として、設立時から国内の放射線生物学関連の研究者と積極的に共同利用研究を進めてきたが、この共同利用研究課題の遂行には、昭和52年に設置された放射線生物研究センター共同利用専門委員会と共同利用研究者のコミュニティである放射線生物研究連絡会議が、中心的な役割を果たしてきている。