日本放射線影響学会大会講演要旨集
日本放射線影響学会第53回大会
セッションID: S1-6
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シンポジウム1 宇宙放射線研究―ISS建設完成と宇宙実験報告と計画
「きぼう」での宇宙放射線研究Neuro Rad報告: ヒト神経培養細胞に対する宇宙環境の影響
*馬嶋 秀行犬童 寛子石岡 憲昭鈴木 ひろみ島津 徹矢野 幸子谷垣 文章桝田 大輔
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抄録
宇宙では、宇宙放射線および微小重力の環境にあり、これらの影響の評価を行う必要がある。ヒト神経細胞種由来SK-N-SH細胞は、神経細胞の特徴をもつ増殖が遅い株化細胞である。この細胞はSTS131(19A) にてケネディースペースセンターから打ち上げられ,国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」上の細胞培養装置(CBEF)上にセットされ、1GおよびμGにて37℃にて培養が開始された。14日間ないしは28日間培養を行い、その後固定された。すぐ凍結され,細胞は、凍結のままSTS132(ULF4)に搭載され帰還した。すぐさま筑波宇宙センターに送られたサンプルは、その翌日鹿児島まで運ばれた。サンプルは現在遺伝子発現、ミトコンドリア遺伝子障害等を中心に解析中である。
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© 2010 日本放射線影響学会
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