日本放射線影響学会大会講演要旨集
日本放射線影響学会第53回大会
セッションID: PA-26
会議情報

A DNA損傷・修復
DNA塩基損傷修復酵素MPGと関連タンパク質の相互作用の検討
*橋平 奈穂子東條 瑞希山本 亮平竹中 重雄松山 聡久保 喜平
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
DNA塩基損傷を修復するための経路の一つに、塩基除去修復(base excision repair, BER)システムが知られているが、全ゲノムの膨大な正常塩基の中から稀である損傷を見つけ出すには、非常に効率の良い損傷塩基探索能が必要であると考えられる。human N-methylpurine DNA glycosylase (以下、hMPG) は、アルキル化や脱アミノ化で生じるさまざまな損傷プリン塩基を認識してBERを開始するグリコシラーゼの一種であり、これまでに、単独でもDNAに結合し、DNA上を移動して損傷塩基を見つけ出すことができると報告されている。また、ヌクレオチド除去修復(nucleotide excision repair, NER)関連タンパク質や転写制御因子などと相互作用し活性が増加するという報告もある。しかし、hMPGの損傷塩基探索にどのようなタンパク質が関与しているのかは未だ明らかではない。そこで、HeLa細胞内においてhMPGと相互作用する主なタンパク質を同定することを目的として、まずGST融合hMPG発現大腸菌系を構築した。IPTGによりタンパク質発現を誘導後、アフィニティクロマトグラフィにて精製したところ、SDS-PAGEにて予想される位置に単一バンドが認められた。現在、精製GST融合hMPGとHeLa細胞核抽出物とを反応させ、プルダウン法および質量分析法により、hMPGと相互作用するタンパク質の同定を試みている。
著者関連情報
© 2010 日本放射線影響学会
前の記事 次の記事
feedback
Top