日本放射線影響学会大会講演要旨集
日本放射線影響学会第53回大会
セッションID: W3-4
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ワークショップ3 DNA二重鎖切断修復研究の最前線
G1期DNA修復においてダメージ部位へのTip60依存的ribonucleotide reductase集積は必須である
*丹伊田 浩行勝野 裕子仙石 実鈴湯川 愛島田 緑井倉 正枝井倉 毅河野 一輝島 弘季鈴木 秀和田代 聡北川 雅敏中西 真
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抄録
バランスのとれたデオキシリボヌクレオチド(dNTPs)の供給はDNA修復に必須である。我々はリボヌクレオチドレダクターゼ(RNR)サブユニット、RRM1とRRM2が損傷部位へ迅速に集積することを見いだした。RRM1は物理的にTip60と結合した。I-SceIカセットを持つ細胞のChIP解析はTip60依存的な損傷部位へのRRM1結合を示した。Tip60との結合を欠いた活性型RRM1変異体は内在性RRM1が欠乏したG1期細胞のDNA修復異常を相補できなかった。RRM1のC末端フラグメントによりRRM1の集積を阻害するとDNA損傷への感受性が増した。我々はTip60依存的なRNRの集積がDNA修復の為のdNTPs供給に必須の役割を果たすことを報告する。
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© 2010 日本放射線影響学会
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