2007 年 2007 巻 KST-02 号 p. 04-
建築学は設計や建設のための知の開拓と継承を目的としている.近代建築学は近代科学の方法論を援用し,そのための合理的な方法を模索してきている.しかし,近代科学の原理である,普遍性,客観性,論理性に従う合理的な方法は,必ずしもすべての知を継承しているわけではない.本発表はアイヌ民家の建設過程の記録(文と写真)を資料として得られた,一棟の建物を建設するために伝えられる知の形式と様相及びそれらと近代科学的な知との関わりについて報告するものである.