2011 年 2011 巻 SKL-09 号 p. 03-
第一筆者は13年間〝プロアスレチックトレーナー〝としてアスリートのトレーニング指導に従事して来た(2004年から7年間は「北海道日本ハムファイターズ」にてプロ野球選手の指導).2009年からは第二筆者諏訪との共同研究を開始し,自らが「140㎞の速球を投げること」を目的に,日々の技術練習や体力トレーニングが本来選手にとってどうあるべきなのかを身体的メタ認知により模索し続けている.トレーナーである自分自身が対象となる「競技技術」に内部観測的に意識を向けることで,指導者としてのあり方が変わり,新たな指導方法を開拓し始めている.本研究は,自らのメタ認知を通して第一筆者の身体観が指導方法にどう変革を与えてきたかを振り返り探究するものである.