2016 年 2016 巻 KST-29 号 p. 01-
2016年度から電力小売の全面自由化が開始され、様々な電力小売事業者が新規参入できるようになった。しかしながら、電力小売事業者にとって電力調達の計画を立てることは、複雑な需要家の需要予測と電力の市場価格の不確実性を伴うため、熟練や過去の実績データが豊富になければ困難である。本研究では、データの多寡によらず、有効な電力調達計画を立てる手法を提案する。高圧の需要家の実績値をクラスタリングし、需要家によっていくつかのパターンが得られた。また、そのパターンの定性的な考察から、需要予測に有効であることを示した。