2017 年 2017 巻 KST-32 号 p. 03-
福井県敦賀市に位置する実験用原子炉施設である「ふげん」は廃止措置中である。廃止措置は時間とコストを抑えることが大切であり、近年は、廃止措置自体は技術で解決可能な課題であると指摘されている。廃止措置が進む一方で新炉の建設は未定である。そのため、これまで培われてきた知識や技術等の喪失が懸念されている。こうした諸課題に対して十分に研究されていない。そこで、まずは「ふげん」を研究事例とした知の伝承を射程に、対象となる知識、技術を同定することを目的にする。