人工知能学会第二種研究会資料
Online ISSN : 2436-5556
人工市場を用いた金融市場流動性に影響を与える要因の調査
益田 裕司水田 孝信八木 勲
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2019 年 2019 巻 FIN-022 号 p. 108-

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抄録

近年,市場の「流動性」に関心が集まっている.流動性は金融市場の盛況を表す尺度とされる.流動性が高ければ,市場参加者は市場の中間価格に近い価格で意図した数量を円滑に売買することができるため,流動性は「取引のしやすさ」ととらえることもできる.実証研究では,それぞれの研究目的に沿うよう流動性指標を定義し,その有用性を議論してきた.しかし,どのような市場要因がこれらの指標に影響を与えるのかは明確にされていない.そこで本研究では,人工市場を用いて,どの市場要因が主要な流動性指標(Volume,Tightness,Resiliency,Depth)にどのような影響を与えるのか,指標間にどのような相関性があるのか調査する.さらに実証研究では計測困難な価格の復元速度(Resiliency) についても調査する.

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© 2019 著作者
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