2019 年 2019 巻 SAI-035 号 p. 08-
研究開発などの知識生産活動を測定する上で,論文や特許のデータは重要であり,これまでにも様々な分析がなされてきた.ただし,過去においては大量データの分析手法が限られていたことから,引用関係を含む書誌情報の分析が多かった.また,論文については引用件数のTop10%程度までに絞り込んで分析されていたり,特許についても特定の分類やキーワードに紐付くものに絞り込んで分析されていたりするものが多かった.本試行では,分散表現やグラフインデックス,次元縮約などを用い,意昧内容の類似度ベースで大量の日米の特許と,著名な論文データベースに採録されている論文全体を一気に分析し,可視化した結果について述べる.その上で,提案手法を用いることで,マクロ・ミクロの両面から日米間での特許傾向の違いや,論文における位置づけなどの把握が容易に行えることを示す.