2019 年 2019 巻 SWO-048 号 p. 05-
熟練作業者の高齢化を背景に,製造業の分野においては,熟練作業者の知識を集約し,人材育成やヒューマンエラーの予防に活用する技術が求められている.マニュアルによる知識共有は進められているが,熟練作業者の知識(行為の目的等)は十分に含まれておらず、それらを獲得し共有できる仕組みを構築することが急務である。 そこで、本研究は、作業工程をフローチャート形式で記述し、各ノードに対してその作業行為の目的やリスクを現場の熟練作業者から獲得し、階層化する、新たな目的指向の構造化知識の構築手法を提案する。本手法は、将来的に対話システムへと組み込むことで、現場主体による知識の構造化を実現することを目的としている。