人工知能学会第二種研究会資料
Online ISSN : 2436-5556
人工細胞発生モデルによる細胞レイアウトの自己組織化および機能発現の基礎的実験
吉信 真之
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2021 年 2021 巻 AGI-019 号 p. 06-

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抄録

計算機上に仮想の神経組織を幹細胞から培養するための予備的検討として、人工細胞発生モデルによる細胞レイアウトの自己組織化と機能の発現を試みた。一定量の仮想栄養成分が供給される培地と単純化した構造を持つ仮想幹細胞を設定した。細胞が培地から栄養成分を一定量取得すると細胞分裂を行う。また、細胞の内容成分のうち確率的に生成される特定の成分が一定量を超えた場合に機能の発現として細胞分裂を停止する仕組みとした。栄養成分の供給が多い箇所では細胞の分裂が速く進行して機能の発現は見られず、それ以外の場所では変化の無い細胞と、機能が発現して細胞分裂を停止した細胞がまだら状に見られた。

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© 2021 著作者
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