人工知能学会第二種研究会資料
Online ISSN : 2436-5556
公的データインカム(DI)による社会規範のデータ収集 — 民主的なAIアライメントに向けて —
岡本 義則山川 宏
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2024 年 2024 巻 AGI-027 号 p. 242-248

詳細
抄録

この論文では、民主的なAIのアラインメントを支援するための社会規範データを収集するデータインカム(DI)について論じている。データインカム(DI)は、汎用人工知能(AGI)の「データボトルネック仮説」と「社会的ボトルネック仮説」の問題に対処するために提案されたものである。データインカム(DI)は、価値観のアラインメントのためのデータ収集を含む多くの目的に使用できる。本論文では、データインカム(DI)を使用して、AI研究者や企業などが作成した社会規範データセットを、ある国全体(例:日本)の有資格投票者によって認証することを提案している。また、認証されたデータセットの表現に関する知的財産制度についても提案している。

著者関連情報
© 2024 著作者
前の記事 次の記事
feedback
Top