2025 年 2025 巻 FIN-034 号 p. 185-188
本研究では,機械学習手法の一種であるKAN(コルモゴロフ-アーノルド・ネットワーク)を,自己符号化器(オートエンコーダ)として用いる手法を提案する.更に,同手法を用いることで,日本国債のイールドカーブの3ファクターモデルの構築を行った.その際,KANの中間層に着目することで,自動生成した3つのファクター(中間層のノード)が,それぞれイールドカーブの水準・傾き・曲率を表現していることを示した.加えて本研究では,構築したKANベースの自己符号化器を構成する近似関数の形状に着目することで,イールドカーブの形状と3ファクターの統計的な関係性を確認した.