人工知能学会第二種研究会資料
Online ISSN : 2436-5556
KANベース自己符号化器を用いた国債イールドカーブのファクターモデルの構築
水門 善之米田 亮介
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キーワード: Yield Curve, KAN, Autoencoder, Factor Model
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2025 年 2025 巻 FIN-034 号 p. 185-188

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抄録

本研究では,機械学習手法の一種であるKAN(コルモゴロフ-アーノルド・ネットワーク)を,自己符号化器(オートエンコーダ)として用いる手法を提案する.更に,同手法を用いることで,日本国債のイールドカーブの3ファクターモデルの構築を行った.その際,KANの中間層に着目することで,自動生成した3つのファクター(中間層のノード)が,それぞれイールドカーブの水準・傾き・曲率を表現していることを示した.加えて本研究では,構築したKANベースの自己符号化器を構成する近似関数の形状に着目することで,イールドカーブの形状と3ファクターの統計的な関係性を確認した.

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© 2025 著作者
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