2025 年 2025 巻 SWO-065 号 p. 05-
大規模言語モデル(LLM)に基づく既存の対話ナビゲーションシステムは,環境知識をプロンプトに組み込むことで,環境に適応したナビゲーションを実現している.しかし,環境内の物の増加に伴い,プロンプトのトークン数が増大することで,ナビゲーション精度の低下や商用LLM 利用時の費用増加などの課題が生じている.本研究では,ユーザ欲求に関連する環境内の物の推論に基づく対話ナビゲーションシステムのためのプロンプト圧縮手法を提案する.VirtualHome を対象としたOpenEQAデータセットを用いて,提案手法の性能を既存手法と比較した結果,ナビゲーション精度の向上に加え,プロンプトの圧縮にも成功した.