人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
100回 (2024/02)
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大規模言語モデルにより性格特性を反映させた発話生成の評価
山本 賢太駒谷 和範
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p. 07-12

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抄録

対話システムにおける発話の一貫性はユーザとの自然なインタラクションの実現のために重要な要素である.ユーザはシステムによる一貫性を持った発話に対して,システムの性格を感じ取ることが知られている.そのため発話の一貫性の実現においては, システムの性格を反映した発話生成が必要である .本研究では,大規模言語モデルGPT-4によりシステム発話にBigFive性格特性を反映させた発話生成の性能を評価した.発話生成の際に性格特性ごとに関連する形容詞群をプロンプトに指定することで,性格特性を反映した発話生成を実現する.評価実験では,この発話生成方法を用いたシステムと仮想ユーザとの対話例を作成し,被験者にシステムの性格について評価してもらった.実験結果から,発話生成の際に指定した性格特性と被験者による性格の評定点との間に相関があることが確認された.

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