主催: 人工知能学会
会議名: 第102回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 102
開催地: 国立国語研究所 講堂
開催日: 2024/11/28 - 2024/11/29
p. 141-145
近年,大規模言語モデルをはじめとするAI技術の発展により,バーチャルヒューマンを使用した音声対話型AIエージェントのサービスが増加している.例えば,観光ガイド,接客スタッフ,質問応答などの事例が既に存在する.既存の事例は,リアルな1人の人間とバーチャルヒューマンが1対1で対話を続ける想定で設計されたものが多い.しかし,実際のビジネスシーンは,1人で業務を行う場面ばかりではない.例えば,会議や商談など,複数のリアルな人間が対話をしながら仕事をする場面も存在する.そこで,本発表では,まずは営業支援用途として,複数のリアルな人間が仕事をしながら対話をしている,お客様とセールスの商談に同席しセールスを支援する,音声対話型AIエージェント(以降,リコーAIエージェントと称す)の研究開発の取り組みを紹介する.本発表では,開発に際して想定した商談のプロセスや搭載した機能などについて紹介する.