主催: 人工知能学会
会議名: 第103回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 103
開催地: 早稲田大学 40号館 グリーン・コンピューティング・システム研究開発センター
開催日: 2025/03/20 - 2025/03/22
p. 24-28
本論文では,対話システムライブコンペティション7のシチュエーショントラック向けに開発した対話システムについて説明する.本システムでは,対話相手の愚痴を相手の立場になって聴き,考え,ユーザの決断を後押しすることを目指した.そこで,発話応答・動作・感情を制御するLLMのプロンプトに,対話相手の視点に立った記述を加えた.また,システム側の不用意な割り込みを避けるため,発話者の発話語尾の種類によってシステム行動を変化させることを試みた.これにより,共感的対話を実現するための工夫として,一定の効果が観察された.しかしながら,システム全体としては,タスク制御が意図通りに動作せず,実装上の課題も明らかになった.