主催: 人工知能学会
会議名: 第103回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 103
開催地: 早稲田大学 40号館 グリーン・コンピューティング・システム研究開発センター
開催日: 2025/03/20 - 2025/03/22
p. 29-33
認知行動療法で広く用いられるコラム法は、特定の出来事に対する思考や感情を記述し、そこに含まれる認知の歪みを理解したうえで、より現実的な思考へ導く手法である。特に、人間関係における困難な状況への活用が期待されている。本研究では、障害福祉サービス施設の利用者がコラム法を取り入れたマルチモーダル対話システムを開発し、ライブコンペ7のシチュエーショントラック予選会に出場した。本システムでは、生成AIであるGPT-4oを用いてユーザーの相談内容を解析し、コラム法に沿った質問を自動的に提示するよう設計している。さらに、ユーザーの回答から認知の歪みにつながる可能性を検討し、対話者の意思決定を支援することを目指している。予選会では14チーム中7位という評価を得た。