人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
103回(2025/3)
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障害福祉サービス利用者と創る対話システムの開発 ~認知行動療法を応用した意思決定支援AI~
松岡 広樹藤田 茂久堀口 篤志森 一生高久 咲知大野 瞬
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会議録・要旨集 認証あり

p. 29-33

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抄録

認知行動療法で広く用いられるコラム法は、特定の出来事に対する思考や感情を記述し、そこに含まれる認知の歪みを理解したうえで、より現実的な思考へ導く手法である。特に、人間関係における困難な状況への活用が期待されている。本研究では、障害福祉サービス施設の利用者がコラム法を取り入れたマルチモーダル対話システムを開発し、ライブコンペ7のシチュエーショントラック予選会に出場した。本システムでは、生成AIであるGPT-4oを用いてユーザーの相談内容を解析し、コラム法に沿った質問を自動的に提示するよう設計している。さらに、ユーザーの回答から認知の歪みにつながる可能性を検討し、対話者の意思決定を支援することを目指している。予選会では14チーム中7位という評価を得た。

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