主催: 人工知能学会
会議名: 第104回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 104
開催地: 広島大学 東広島キャンパス 法人本部 4階会議室
開催日: 2025/09/08 - 2025/09/09
p. 09-14
身体記号学は日常生活場面でのある行為者の身体動作が他者によって理解・応答されることによって意味のある「記号になる」際の認知的・社会的プロセスの解明を目指している.著者らはこれまで,日本科学未来館での科学コミュニケータ—(SC)と来館者との相互行為場面を収録したマルチモーダルコーパスである「SCコーパス」を対象として,そこで特徴的な移動や指さしの場面を対象としたアノテーションと分析を行ってきたが,身体の対象物との関わり方という観点は不十分であった.そこで,教示者による対象物を用いた身体動作が学習者にどのように理解されたかが学習者の身体動作を通じて観察可能になる場面として,風呂敷包みの教示場面を実験的に設定した「風呂敷コーパス」を収録した.本稿では,このコーパスについて,収録デザインや,データ共有・公開を前提とした実施手順,収録されたデータの概要と特徴について紹介する.