主催: 人工知能学会
会議名: 第106回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 106
開催地: 早稲田大学 早稲田キャンパス8号館B107
開催日: 2026/03/03 - 2026/03/04
p. 26-31
本研究では雑談を中心とした対話ロボットが,中山間地域における独居高齢者にどのように受容されるか評価するため,筆者の所属する研究グループで開発した対話ロボットを,独居高齢者の自宅にて日常生活の中で一定期間使用してもらう実環境調査を実施した.その結果,高齢者はロボットが「かわいい」や対話が「楽しい」といった肯定的な印象を持つことが分かった.一方で,声かけの頻度やタイミング,話題の遷移などの要因から不快感を覚える場合があることも明らかになったものの,これらの問題点は,肯定的な関係性の構築には影響しないことが分かった.これらの結果から,雑談を用いた対話ロボットは独居高齢者との日常的な生活に受け入れられる可能性が高く,長期間の設置によって対話ロボットに対する好意的な印象が形成される可能性が示唆される.