人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
94回 (2022/3)
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相互行為のなかの認識——外科手術場面の会話分析より
黒嶋 智美
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p. 19-

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抄録

本発表では,消化器外科手術中に外科医らによってなされる,血管や体内組織の同定,または手術についての提案などの行為連鎖の分析を通して,視覚的になされる「認識」が,どのように実際の活動に参加する参与者達によって概念的に捉えられ,ある行為を組み立てる資源となっているのか考察を試みる.「認識」は,日常的に使用される概念であり,様々な活動,行為の産出において基盤となる.それは,外科医のような専門的な活動を行っている参与者にとっても同様である.この特徴のため,私たちはたとえ外科医と同じ水準の専門的知識がなくても外科手術場面で外科医が何を行っているのかはだいたい説明することが出来る.このような方針のもと,外科医がどのように血管や身体の組織を「認識」し,様々な行為を達成しているのか,また,受け手はどのようにそのように構築された行為であるという理解を,応答の組み立てに反映させているのか,観察と記述を試みる.

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