主催: 人工知能学会
会議名: 第95回 言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 95
開催地: オンライン
開催日: 2022/09/15 - 2022/09/16
p. 71-74
個人がモノに対して抱く感情や印象の推定は,人と関わるコンピュータを個人に合わせてカスタマイズする上で重要である.特に,具体的にどのような印象を抱いたかの言語表現は,カテゴリの選択のみでは拾いきれない情報を含むため,その推定に期待が寄せられる.このような背景から,感情を喚起させる目的で制作され豊富な視覚情報を含む絵画を対象に,印象のカテゴリ選択および言語表現を収集したArtEmisデータセットが公開されている.しかしながら,そこには個人を識別できる情報は含まれず,個人の印象を推定するモデルの構築には適していない.そこで,我々は,日本人を対象に,ArtEmisデータセットの収集手続きを忠実に踏みつつ,個人の識別情報および属性を含む形でデータを収集した.本稿では,個人モデル構築のための予備分析として,付与された印象カテゴリや言語表現の個人属性による違いを調べた結果を報告する.