主催: 人工知能学会
会議名: 第95回 言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 95
開催地: オンライン
開催日: 2022/09/15 - 2022/09/16
p. 83-88
本研究では,オンライン交渉の対話データから顧客の心理情報を推定するために,顔表情の同期の特徴量を機械学習に導入することを提案する.同調は参与者の様々な心理に関係するため,機械学習による同期のモデル化は,心理情報を正確に推定する上で重要である.特に,誰が同調を先導し,誰が追従したかという情報,すなわち,リードラグ構造をモデル化することは,両者の心理が異なる可能性があるため,重要である.しかしながら,従来手法は,同期が同一フレーム内の特徴の共起を含むという前提に基づいているため,このようなリードラグ構造の構造を考慮することができない.この課題を解決するために,我々は,窓付き時間遅れ相互相関に基づいて抽出された同期の特徴量を用いることを提案する.オンライン交渉対話データベースを用いた実験により,リードラグ情報を考慮することで,心理情報の推定精度を向上させることができることが明らかとなった.