人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
96回 (2022/12)
会議情報

対話での共通基盤の形成過程における認知状態の推定
天谷 武琉由井 達也森田 純哉光田 航東中 竜一郎竹内 勇剛
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 17-

詳細
抄録

対話を通したインタラクションでは,対話者間による話題に対する共通基盤の形成が対話を協調的に実現することに深く寄与していることがこれまでの研究をを通して確認されている.一般にそれらの研究は,対話者が相互に生成した発話の内容とその文脈の流れを記述したエスノメソドロジカルな分析や,それらの分析を通して得られた統計的情報に基づく対話システムの発話生成技術の開発に主眼を置いたものが占めている.一方,それぞれの発話を通して対話者の認知状態が相互にどのような知識や概念に基づいて生成されたものであるのかなど,対話中の対話者間の認知的なインタラクションの過程に着目した研究はほとんど行われてきていない.そこで本研究はタングラム命名課題(TNT)を通して得られた対話データに対してTransformerモデルを適用し,対話者間の認知状態の過程を推定することを目指し,その認知モデルを構築することを目的とする.

著者関連情報
© 2022 人工知能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top