人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
96回 (2022/12)
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即効性のある代替案の提供で友人に謝罪を行うマルチモーダル対話エージェント
大野 瞬石井 均木原 諒子片上 大輔酒造 正樹前田 英作
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p. 23-

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抄録

友人から借りた大切なものを紛失した状況において,許しを得るロボット対話エージェントを開発した.エージェントはものを失くしてしまった背景を説明し,謝罪の意志を示した後,紛失してしまったものに対する補償を提案するシナリオをルールベースで作成した.借りていたものを用意するのには時間がかかり,それがすぐに必要である状況下で可能な限り早く用意可能な代替品の提供を提案する.提案が受け入れてもらえるよう,マルチモーダルCGエージェントであるCGEricaに自然な発話と文脈に応じた振る舞いを実装した.我々はチームYuruKumaとして,対話システムライブコンペティション5に参加した.予選会においては「どれくらい(シチュエーションに適した)人らしい会話か」という評価基準に対して5段階のリッカート尺度が用いられた.我々のシステムは50人のクラウドワーカから評価を受け,平均3.8点を得た.

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© 2022 人工知能学会
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