人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
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96回 (2022/12)
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マルチモーダル対話コーパスに対する主観的アノテーション結果に関する分析
駒谷 和範武田 龍岡田 将吾
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p. 40-

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抄録

対話におけるユーザの主観的印象(例えば,ユーザが対話を楽しんでいる度合)は曖昧である.またこれはアノテータの主観に基づいて付与されるため,複数のアノテータが付与した結果は必ずしも一致しない.本稿では,複数のアノテータによる付与結果を分析したうえで,その付与結果が信頼できる条件を探る.対象にはマルチモーダル対話コーパスHazumiにおける5人の第三者アノテータによる付与結果を用いる.まず,第三者による付与結果と本人による申告との間の一致に関する調査結果を示す.次に,第三者によるアノテーションのばらつきが,ユーザの性格特性の一部と相関するという結果を示す.これにより,対話システムが主観的印象の自動推定結果を利用する際に,ユーザの性格特性を考慮することが有益であるという知見を得た.

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