人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
96回 (2022/12)
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音声対話AIエージェントを用いた認知機能検査システム —実運用向け改良と評価
瀧 和男古和 久朋
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p. 43-

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抄録

音声で被検者と対話するCGエージェントが、医療従事者に代わって認知機能検査を自動で行う業界初のシステムの、実運用向け改良と評価を行った。検査・診断の検査フェーズ(採点含む)を臨床心理士等が行うのと同じグレードで実施する。認知機能低下の有無を診断するためのスクリーニング検査を主目的とし、検査コスト低減、検査場所・時間の制約緩和を目指す。医療外サービスから運用開始の予定。発表時はデモを行う。システムは音声・CG映像・画像・テキストを出力し、利用者の音声を入力とするもので、基本機能は前年度に報告した。本年度の改良として、音声認識誤りを軽減・後処理で救済、採点誤り対策の自然言語処理改良、言い直し等を許し評価点減少をシナリオレベルで軽減、音声認識遅れによる対話性劣化の回避、等を実現し、5種、約45分の検査を実用レベルで自動化した。改良の効果、評価点減少の回避状況について、最新の評価結果も報告する。

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